昔の離婚事情
このページは当事務所のメンバーがコラムとして日々の相談や出来事、伝えたいことを自由に述べさせていただいています。
ぜひご一読ください
昔の離婚事情
1、離婚率の変化
現在の離婚事情のページでも書かせていただきましたが、2002年まで離婚数はほぼ増加傾向できました。またそれと同時に昔に比べて婚姻数との対比で離婚率を見ると昔より増加傾向になっています。さらに婚姻数は昔より減っているのに対し、離婚率は増加しているというデータがあります。
何故現在よりも昔のほうが離婚数や離婚率が少ないのでしょうか。
⇒現在の離婚事情のページはこちら
2、変化した女性の地位
考えられるものに女性の地位の変化というものがあります。昔の家庭というのは共働きというのは今に比べたらとても少ないものでした。厚生労働省によりますと、1985年に比べ、2005年の共働き世帯数はおよそ二倍程度増加しております。また共働きをしていない家庭は減少傾向にあります。現在の女性は結婚する前にほぼ必ず就職しています。昔に比べ女性が社会に出やすくなったことで、結婚して家庭に入るという方は確実に減少しました。また女性自身も男性に頼るのではなく、自分自身の力で生活したいという気持ちを持った方が増えてきています。男性が女性を養うということはもう古い考え方であるのです。
昔は女性が社会に出るという環境が整っていなかったため、結婚して男性に頼るという風潮があり、女性は養ってもらっているからという気持ちが強く、なかなか離婚をすることができませんでした。こういった女性の環境の変化が離婚率に少なくとも影響を与えたのは間違いないと思います。
3、昔の離婚事情
また昔は今よりも離婚に対してもっとシビアでした。
現在はバツ一というのは昔ほどマイナスイメージを与えなくなってきました。昔はバツ一といわれると軽蔑された目で見られ、社会的にも厳しい評価をされてしまいました。
そういった意味では、現在は離婚をしていたとしても周りからの目をそこまで気にしない傾向になってきたようです。
弁護士 鈴木軌士
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