現代の離婚事情

このページは当事務所のメンバーがコラムとして日々の相談や出来事、伝えたいことを自由に述べさせていただいています。

ぜひご一読ください

現代の離婚事情

1.現代の離婚数の状況

離婚数は2000年以降25,000組を超え、2002年には28,000組におよびました。2002年以降は多少ながら下がってきましたが、25,000組を切らないという状況です。これは、全既婚者数をもとに計算すると、3組に1組が離婚をするという計算になります。婚姻総数自体は大きな変化はなく、離婚数だけが増加しています。その結果、私ども法律事務所でも離婚に関する相談が増えております。

2.離婚をする理由って何?

離婚するにはそれなりの理由があると思います。それでは離婚する動機とはいったい何なのでしょうか。

女性側からの離婚動機順位
1.性格が合わない性格の不一致.
2.異性関係夫が不倫や浮気をしている.
3.暴力を振るう

男性側からの離婚動機順位
1.性格が合わない性格の不一致.
2.異性関係妻が不倫や浮気をしている.
3.家族親族との折り合いが悪い

女性の離婚動機としては、やはりこちらも性格の不一致が全体の45%を占めています。こちらの中にも浮気という理由が含まれています。離婚の原因は男女共に異性関係の占めている割合が大きそうです。次に続くのは夫の暴力です。いわゆるDVと呼ばれるものです。
DVは婚姻者ばかりではなく、カップルの中でも起こっています。現在では3人に1人の女性が何らかのDV被害を受けているといわれています。3番目に異性関係と続きます。

男性の離婚動機として最も多いものは性格の不一致です。しかし、この中には浮気が含まれている可能性があります。離婚した場合、浮気をどうしても言いづらくなり性格の不一致としている場合があるのです。次に続くものとして異性関係です。浮気による離婚は多いようです。

ここ10年間で、離婚の方法についても変化してきました。
お互いが納得しての協議離婚だけでなく、親権や慰謝料などの条件がお互いの主張に合わない場合があり、調停離婚、審判離婚、裁判離婚が増えてきています。

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弁護士 鈴木軌士

弁護士。神奈川県にて25年以上の弁護士経験を持ち、離婚の解決実績を多数持つ。不動産分野にも精通しており、離婚に関する不動産問題にも詳しい。事務所には心理カウンセリングが併設されており、法的なケアと精神面のケアを行うことができる。

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